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タイ帰国から3か月、東京から愛をこめて。 [バンコクライフ!]

いま日本のスタバにいるわけですが、幸せです。


I wanna wish your merry xmas!という明るい歌がかかっていて、私もそういう気持ちでうきうきしたからです。


いやあ去年の今頃を思い出すとヒサンだった。


バンコクでは、まだプミポン国王がなくなって2か月、、ぼちぼち真っ黒い服じゃなくてもいいか、紺とかグレーとかもありでしょというかんじにはなっていたと思うけど、クリスマスイベントもニューイヤーイベントも軒並み中止され、まだまだBTS駅ではしんみりとした音楽が流れ・・・。


その社会的な憂鬱な期間と、個人的には親しい人間関係の喪失があってそれが合致したために、まあ辛かった。


個人的にはやせ我慢でも「上を向いて歩こう」っていう、無理にでも気持ちを奮い立たせて陽気にやっていきたい時期なのに、社会的にそれがまったく許されず「演技でもいいから粛々と下を向いていないといけない」という時期。


実際この時期、タイ人はうつ病患者が増えたそうだけど、そりゃそうだよね。


人間、楽しくなくても笑っていれば、体にポジティブな影響があるというくらいだ。

悲しいときに、その悲しい気持ちをリフレインさせられ、ずっと引きづり続けるというのも体に悪いし、悲しくないのに抑制的にふるまわないといけない時間が長いのもフラストレーションが溜まる。


まあ今考えると、、ていうか、去年も自覚はあったけど、この「理不尽なフラストレーション」がそろそろタイを出るかなって気持ちを固めたトリガーになったと思う。


というわけで、私はさみしさとフラストレーションがすごい時期でして、例年ならたとえ一人だとしてもしれっと流せていたクリスマスの孤独に耐えられそうもなく、本気で死にそうだったのでした。

しかも追い打ちをかけるように、TOM n TOMsのクリスマスが全部泣かせるしんみり系だったというね。


結局、その時期は連日パーティだったので助かりましたが、、、。


それに比べたら今年の気持ちの穏やかなこと!

もちろんスタバのクリスマスソングがアッパー系な上にオサレで気分が上がる!というね、その影響もあります。


そして毎日穏やかなわけではありません。

慣れない環境で血相を変えることもあるし、怒りを感じることも、無力感を感じることもある。


ぜんぜん日々安泰ではないんだけど、「心の底から幸せ」と感じる瞬間がそれなりにある日々です、ここ数か月。

そしてその「幸せ」感には、あんまり根拠がないんだよ。


根拠のない自信とか、理由のない好意みたいなもので、そこに根拠や理由がたいしてないことのほうが実は強いよね。


私の感じる幸せは、もちろんとても周りの人間に左右されている。


だけどそれほど他人に左右されない五感で感じる幸せ、、そういうのを「幸せだなあ~」って心の底から思える余裕があることがうれしいし、幸せだと思うわけです。


今も、能天気なクリスマスソングに気持ちがうきうきして、「いいクリスマスをおくれよ!みんな!」と、自分のことは棚にあげて思ってしまったこの心の余裕、どうでしょうか?


でふと思ったんですが、私の海外生活4年間、いい4年だったなと思うわけ。


海外生活、ほんとに人によります。

アクティブでアグレッシブな人、またはソーシャリストな人は、私なんか考えられないほど色々な人に会い、いろんな場所に行き、様々な経験をするでしょう。


私の海外生活がそこまで濃密だったかといったら、そうでもない時間もあったけど、それなりに濃かった。


今も四年の間に感じた強烈な幸せの記憶が体に残っている。

不幸な気持ちも味わったはずだけど、それはもうすっかり体から抜けている。

しかも確実に私は変わった。


日本に帰ってきたくなかったわけでもなく、帰ってきたかったわけでもなく、プロスコンスを考えるとタイ生活も日本生活もどっちもどっちかなー、、みたいなフラットな気持ちで帰ってきたこともあり、いまも割とそのへんはフラット。


日本の新生活がすごくいいともすごく嫌とも思わないし、タイに戻りたいともいえるけど、別にタイはよかったなーーーとかいうほどでもなく、またすぐ行くわよ、行きたくなれば!みたいな感じ。


でも今も全然、タイ帰りスタンスから抜けてない。

以前タイにいる間に感じた恐怖がある。

もう生粋の日本人には戻れない、という感覚。

ずっとわかってて当たり前だった東京の流行の文脈もわからなくなる、という感覚。


それは確かにそうなんですね。

それはビンゴで、やっぱり10%くらいは細胞が入れ替わってしまっているような感じがする。

まあ悪くいうところの三年いたらタイ人化、とかタイ呆けとか言われかねないことなのかもしれないし、たった四年の不在なんだけど、日本生活二回戦目、日本人として私ver2.0みたいな感覚が明確にある。


日本の企業戦士としては退化ととらえる人もいるだろうし、実際スキルの面ではこの4年日本でバリバリやってた人と比べると差がつけられてるんじゃないか感はぬぐえない。

しかし私という人間の一生を考えると、幸せな人生を送るためのスキルやノウハウ、ヒントを得て帰ってきたともいえて、そういう意味では進化だと思うし、自分の気持ちとしてはとてもポジティブな感触がある。

前より軸が定まった気がする。


というわけで中年からの海外生活、ちゃんと意味ありますよ!

そして4年というのも期間として長すぎず短すぎず、やはりいい塩梅だったかも、とやっぱり思う。

短すぎても得るものが少ないし、長すぎてもリスキーな気がする。


タイで大変な思いを人知れずしているかもしれない皆様のいいクリスマスをお祈りしています。

去年のこの時期、毎晩泣いていた私より愛をこめて。


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