タイで借金しますか?タイの金利について。 [バンコクで起業]
私は今まで生きてきて、日本においてもどの国においてもローンを組んだこともなければ借金をしたこともないので、銀行預金の金利ついては多少相場を知っていても、借り入れにおける金利についてはまったくといっていいほど無知だった。
銀行で借りると、まあまっとうな金利だけど、消費者金融だと暴利を貪られる、さらに闇金というものがあるというぐらいしか知らなかったんだけど。
最近それぞれの金利がだいたいいくらくらいかというのを聞いて、世の中の暗い側面を見てしまった気になりました。
ひとつ大人になりました。。。
で、日本だと銀行でローンを組んだ場合、年利は2〜3%。
消費者金融がだいたい年利15〜18%。それ以上は法律で禁止されているから。
しかし法律違反でやっている闇金融は年利360%とか。。
お、恐ろしい・・・・。
銀行でお金を借りられない、信用がない、ということがどれだけ恐ろしいことなのか、さらにそれでも借金をしなくては家計がまわらなくなる恐ろしさ、、、目の当たりにしました。
さてさてタイでは銀行だけではなくて、民間人が勝手にお金を貸すということもよくあることのようで、その際の金利としては月利5%、つまり年利60%というのがけっこう一般的なようです。
その一般的なようです・・というのがどの程度の「一般的」なのかは、又聞きでしかない私には全くぴんときていませんが。
そしてタイでは年利18%までという目安はあるものの(裁判でそういう判決が出たことがあるとのこと)、罰則規定もなく、過払い請求もできないため、結局規定がないのと一緒の状態なのだとか。。
日本における消費者金融以上、闇金未満。。。。
ちなみにタイの金持ちはけっこう気軽に個人的に利子付きでお金を貸しているらしい。
金を貸す側の金持ちはどんどんやすやすと肥えていき、その日暮らしの人間は永遠に自転車操業。。
タイでは相続税が今までゼロだったので(やっと導入されたばかり)、金持ちが永遠に金持ちというのは聞いていたけれど、こういうところもそうなんだね。。
ユダヤ人は土地がないため、金貸しを生業としている人が多かった、だから嫌われたという話を聞いたことがある。
イスラム教やキリスト教は金を貸して利子をとることを禁止していたが、ユダヤ教は禁止していなかったから、という宗教的な問題もあるだろう。
しかし、はじめてユダヤ人が嫌われたのがわかる気持ちになった。
まあでもそのパーセンテージによるよね。
利子をとるのは悪くないと思うのよ。
ものだって借りるときはレンタル料を払うのは普通だし、貸してる間、貸した人はそれを自由に使えないという不便が発生するわけだから、その迷惑料というか親切料というか、数パーセントの利子を払うのは、お互い納得がいくことだろう。
やっぱり年利18パーセントというのが法律で定められているように、それくらいまでが、人の道に反しないギリギリの利率なのかもね。
いくらお互いの合意に基づいているとはいえ、やっぱり年利60%くらいになってくると、お金を借りざるを得ない状況の人の弱みに漬け込んでる感じがして、やっぱり綺麗なお金とは思えない。
とはいえ、それは何にも世情を知らない今の私の感覚であって、そこにニーズがあるならばどんなサービスだってビジネスになるという資本主義世界において、基本的には「お互いの合意があるならばいい」ってことなんだろう。。。
しかしそれだけだと、どうしたった弱者がつけ込まれる一方の世界になるからこそ、社会主義的な要素も必要。。
そのバランスを上手にとっていける社会がいい社会なんだろうなあ。
コメント 0