よつばと!を地でいくヨーロビアン。 [タイ国内旅行]
ウドンタニからチェンマイまでバス移動。
こちらのバス情報については、別記事にまとめる予定なのでちょっとお待ちを。
この路線、だいたいはタイ人なのだが、私ともう一人明らかなファランがいた。
そして彼女は席が近かったのだが、じいっと私を観察してきたので、話しかけてみた。
そしたらギリシャ人で、「あら日本人だったの。息子が中国人だって言うから。」と、観察の言い訳。
「ほら、日本人だって。中国人じゃないってよ」と息子に話しかける彼女。
息子は8歳か9歳くらいかな。どっからどう見ても、生粋のタイ人的お顔立ちで、生粋のヨーロビアンの彼女とは似てもにつかない。
だいたい、彼女はお婆さんに片足を突っ込んだような年齢で、たぶん50歳はいってるんじゃないかと思う感じなので、年齢からしてもお母さんより、どちらかというとお婆さん・・。
詳しくは聞かなかったけど、たぶん「よつばと!」的なことなんじゃないかと思う。
さて、そこから彼女と仲良くなって、いろいろな話をした。
チェンマイに住んでいるが、これからとある島に引っ越すという。
夜中、バスは結構寝苦くて、起きてる時間と眠ってる時間と半々くらいだったんじゃないかと思うけど、その間、斜め前にいるその親子の様子がよく視界に入ってきた。
見かけ的には何とも不思議な二人だが、その男の子がお母さんと戯れあって楽しそうに笑い、遊ぶ姿、甲斐甲斐しく世話をやく彼女の姿は「誰かのために生きるっていいな」と思わせられるものだった。
私の親しい友人の一人は、やはりそういう家庭で育った子。
生まれて3ヶ月まではインドにいたが、ヨーロビアン系のドイツ人夫妻の養女として、彼らの実子である兄2人とともにドイツ人として育った。
アジア人が数少ない地域で、親兄弟と似ても似つかない容姿で育つことにはそれなりに大変な思いもしたようだ。
親とは性格も全然違うし、三十代の今も親きょうだいと折り合いはよくないという。
善行を施したつもりが、綺麗事じゃない、というのは、よくあることだと思う。
それでも、さくっとアジアの子を養子にするヨーロピアンの行動力、わたしはいいなと思った。
どんな親子だって、そこには葛藤があったりするものなのだし、完璧な親なんてどこにもいないのだから、やってみちゃえばいいのかもしれない。
タイ、寝台列車のすすめ。ビエンチャンに行ってきました。 [タイ国内旅行]
ラオスの首都、ビエンチャンに行ってきました〜。
ここに来るのは二回目なのですが、好きなのでつい来ちゃうのです。
ポイント高いのは、バンコクから夜行寝台650バーツくらい?(2等寝台となります)で、超快適に来れること!
深夜バスは、若くないと結構キツイけど、タイの寝台列車はかなり快適なので大好きなのです。
まず第一に揺れ。
タイの鉄道は、「ああ!鉄道!!」と、乗り鉄の気持ちがわかるようになるほど、心地よい揺れ方をします。
乗ってるだけで楽しくて心地よいのです。
さらに寝台となると、カーテンで仕切られてプライバシーもあり、快適度はさらに上昇!
車掌さんが真新しいシーツを引きにきてくれたりと、清潔感もある。
バスと違って、不規則な揺れ方をしないし、車内をうろうろと動き回ることもできるし、 寝台の幅も結構ゆったりしていて、窮屈な感じもないし、身体的にもかなり楽。
なので早く着かないかな〜と思う間もなく、タイの国境ノーンカイまで来れるのです。
ノーンカイからラオス側の国境の都市ビエンチャンに行くには、国境で出国、入国審査があるので、何度もバスを乗り降りしなくてはいけなくて、ちょっと面倒ですけどね。
まあ、空港でやるのと同じようなもので、どちらが面倒くさいというほどでもありません。似たようなものです。
さて、タイの寝台列車ですが、昨年、13歳くらいの女の子が寝台車内で車掌にレイプされ殺された上、窓から投げ捨てられて遺棄されるという痛ましい事件が起きました。
それ以来、タイ国鉄は改善に取り組んだ結果、女性専用車両が作られ、女性車掌がその車両を受け持つようになりました。
というわけで、駅で切符を買うと、何も聞かずに自動的に女性専用車両にしてくれるので、まあそれもちょっとだけ安心感が増すというものです。
(むかし、インドの寝台列車で、痴漢に居座られたことがあり。。車掌さんに言ってもno problemと取り合ってくれなくて、全然寝れなかったことがあるんですよねえ。しかもタイって、二十歳のおかまが七十歳のおばあさんをレイプしたりする国でしょ。ということで、わたしごときが図図しく、ちょっと安心したりするわけですよ。)
とはいえ、女性だけだと思って安心していると、男性車掌や男性乗客が、通路を通過してくることもよくあるし、夜になったらみんなカーテン閉めちゃうから、通路を誰が通ろうが誰も感知しないだろうし。
というわけで、まあ「気持ち」程度の安心感と、「気持ち」程度の犯罪抑止力ですけどね。
あ、あとそれ以来、電車の中でアルコール禁止になりました。
なので駅でも車両内でもアルコールを売らなくなったんです。そこは以前と変わったので注意!かな。
ちなみに、今回はぼーっとしてて、何も考えずにちょい安めの上段ベッドにしてしまったのですが、下段のほうが断然おすすめです。
下段は窓があるから、朝方、自分の個室から流れる景色が見られるという楽しさがあるし、ベッドもちょっと広いので。
トイレと鏡つきの洗面台もあって、水の出は悪いけど、 そんなに汚くもないですー。
ちなみに依然、ラヨーンまで南線を寝台車で行った時は、チュムポンで降りて、タオ島やパンガン島やサムイ島に行くファランで車両は埋め尽くされていました。
ファランじゃないほうが珍しい感じで、タイ人客なんていないくらいだった。
でも路線によるのね。
ノーンカイ方面の東北線は、いつもタイ人ローカル客ばかり。外国人のほうがちらほらいるかいないかという感じ。
大体それらの島に行くようなファランは若くて旅行気分で浮かれてるし、勝手がよく分からないから質問が多いし、常に車両内はわさわさしていて、でもそれに負けずに、小学生を引率する先生、または動物の群れを運搬するかのようなタイ人車掌(めんどくさいときの質問無視力も含めて・・・笑)!
それに引き換え、東北線の女性車両は、実家に帰るって感じの勝手のわかった年配女性とかが多いので、全てがしとやかですね。
まあタイは国内線、結構お安くて、先日はチェンマイーバンコク間が900バーツくらいで行くのを知りました。
飛行機は、切符とる時期や乗る時期によって値段が結構変わるので、いつもこうとは言わないけど、比較的安いので、まあ飛行機もいいんだけどね。
それから鉄道の欠点としては、切符の予約がちょっとめんどくさいことですね。
飛行機みたいに自分でwebサイトから取れるわけではないので、私はいつもファランポーンの窓口で買っています。
そのほうが確実だし、手数料もないしね。
でも、たまに「今日は売り切れ」ということもあるので、確実に切符ほしい時は、事前に一回、駅までいかないといけない。
それがちょっと面倒ですね。
とはいえ、多くの場合は、窓口で切符買って、そのまま列車に乗り込めばいいので、超ラク。
ファランポーン鉄道駅は、地下鉄も通っていて、 町の中心部にあり、飛行機みたいに、空港までの移動が面倒じゃないしねえ。
ではでは〜!
ピピ島にて [タイ国内旅行]
クラビは空港ののんびりした感じからアオナンビーチのゆるい感じまで、雰囲気をとても気に入ったのだが。
ピピに入るなりゲンナリ。
まずはタイの観光地名物の、西洋人鮨詰めドナドナ輸送って感じのフェリーで、若干船酔いするも、隣には牛のごとく鈍重なカップルが座っており。
その圧迫感。
そして港に着いたのに、なかなか席をたたないからあたしなかなか出れない!一刻も早く外の空気を吸いたいのに!!助けて!
あるよねえ。集団行動する際のこういうペースの違いって。
で、港に着くや!!
フェス会場でしょうか?というように。
各地からの船がいっせいに着いた時刻のようで、今着いた観光客ご一行で埋め尽くされる港に街。
一刻もはやく、人のいない方角へ避難!!
基本的にはピピドンもピピレイも観光客いっぱい。
それでも11月に入る前の今は宿もまだ半額程度だし、雨ももう降らないし、パーティピープルもそこまで多くないし、まだマシなんじゃないかしら。
景観はちょっとエルニドを思わせる。
西洋人がいっぱい集まるところといい似てるかも。
しかしここのビーチボーイは擦れている。
でもかっこいいし、西洋人にも物怖じせずに媚びない感じは、愛想めっちゃよくてかわいいけどつい媚びまくってしまうフィリピン人より逞しいかもな、とタイ人のいいところを見た気がした。
彼らの魅力は西洋人に負けてないっていうか、むしろ間抜けヅラの彼らやり、たくましくシタタカで、引き締まりまくった黒光りするカラダに、西洋人より大きい目は、よほど魅力がある。
これは、西洋人の女の子がビーチボーイによく恋をするのも解るわ。
なるほどね。
しかも彼らの美意識は、タイローカルのものとは違くて、完全にウェスタナイズされている。
西洋人バックパッカーから見てより魅力的なほうにシフトしている。
そりゃそうか、毎日彼らの相手をしてるんだもんね。
でも、自分の魅力を活かし切ってるのは素敵だ。
バンコクあたりの、韓国や日本、西洋コンプレックスまみれの美意識に比べたら、超かっこいい。
まあそして、バンコクあたりには、腹の出たふくふくと太ったタイ人が最近は主流なんだけど、ビーチボーイたちは、いかにも本来こうあるべきだろ!タイ人は!っていう、これぞ細マッチョ。
それもボディビルダーみたいに、魅せるために鍛えたわざとらしい筋肉ではなくて、いかにも自然な。
最近なめっきりガチムチ派だった私だけど、元々は妙に胸板の厚い西洋人体型より、日本人の胸板の薄さと筋肉のバランスがいいんじゃん!と思っていたことを久々に思い出した。
万歳!アジアの細マッチョ!
でもこういう風にマイノリティの素敵さを思い出させてくれる存在って本当にその個がとても魅力的な証拠で。
タイ人、やるじゃん!
そして極めつけは、ファイヤーダンスともいうポイ。
たいして期待してなかったのよね、ハワイアンのファイヤーダンスとか別にまあまあ、くらいだし。
しかしここで私はタイ人の底力を見た。
火をまわす、その速さといったら。。
伝統芸というより、スケボーとかで無茶なゲイを競いあってるかんじ。
そうだわ、タイ人特有のすごさはその変態さにあるんだった。
そしてこの人たち、基本的に好色というか、エロいというか、セクシーな民族なんだわ、多分。
刃物とか顔を貫通させちゃうお祭とか、死体雑誌で有名な国だもんね。
火を使った危ないパフォーマンスで輝いちゃうわけだわ。
完成度低いのに、果敢にトライしていく様がタイ人ぽくてスリリング。
もともと祭でアドレナリン出まくってる男達とか、火祭り的なものが大好物の私としては、完全に魅了された。
黒光りする半裸と火のコントラストが超かっこいい。
タイのセクシーさというと、どうしてもおかまちゃん的なクネクネしたものしか浮かばなかったし、男性といえばひたすら優しいって感じで男らしさ?うん?ってイメージだったけど、なかなかどうして男性らしいセクシーさも持っているんだなーと感心した。
これは見て良かったな。
基本的にはピピとか西洋人に占拠されてて、タイ人の印象より、観光客の印象のほうが強い中、ここはタイだぜ!?という、ローカルの存在感を刻みつけるポイの功績に拍手!
西洋人に負けない逞しいタイ人があたしは好きだぜ!
と、ちょっとテンションあがりました。
またドナドナ的に輸送されて帰るのかと思うと今からゲンナリだけど。。
朝には嘘のように昨日のビーチパーティの面影のないビーチだけど。
夜半、爆音をかなでるビーチからは、私は既に散りゆく桜を見るような刹那さを感じた。
なんだろこれ?
どんなに盛り上がってもそれはその時の奇跡で。
同じ夜は2度とない、そういう刹那さなのかな。