タイ現地採用と東京で会社員。貯金できるのはやっぱり東京暮らし？

昨年秋に日本に帰ってから、1年が経過し、家計の状態もずいぶん変わった。

 

家計に関していうと、タイにいる4年間で私の貯金は増えることはなかった。

もちろん現地採用とはいえ、ちゃんと会社員として働き続けていれば、なんだかんだで

年間100万円くらいは貯金できそうだな、と思った記憶があるので、4年間きっちり

会社員をしてれば貯金額も400万円くらいは増えていたかもしれない。

まあ慎ましやかに生活した場合だけどね。

タイにいたって、ゴージャスに遊ぼうと思ったらいくらでも遊べてしまうから。

とはいえ、タイに住んでるからにはある程度遊ばないと意味がないから、その辺なんとか我慢して

慎ましやかに遊んだ場合・・という感じかしら。

その点、日本にいると、「今がチャンス。遊ばないと！」という焦りはないよね。

むしろどっちかというと遊ばないと、というよりスキルアップしないと、とか、

より美しくならないと、とか、そういう方向のプレッシャーのほうが感じるよね。

 

さてそんな意外とそこそこ貯金できるんじゃないか、なタイ現地採用ですが、

私は途中からフリーランスになって、ノマド生活を謳歌していたので貯金は増えませんでした。

 

もちろんずっと日本で働き続けてきたのだから、老後とはいわず人生の途中で

自分への投資として数百万円くらい貯金を削ったところで死にはしない。

 

今貯めこんだところで、老人になったころにその金がそれだけの価値を有してるかなんかわからないし、

数十年後、金なんて価値をもたない世界に変わっているかもしれない。

ここらで自分に豊かな経験をあげるのもいいだろう。

 

という覚悟でいたわけなので、思ったほど貯金を削ったわけでもないし、まあありなんだけど、

働き盛り、稼ぎ時ともいえる人生のこの時期に、貯金額が増えないのは大丈夫なのだろうか？

 

今後、もしかして子どもができたりしたときに、貧困に陥ったりしないのだろうか。。

いやとてもじゃないけど、無理な気がする。

さらに稼ぎのいい男性を捕まえるだけの才覚を持ち合わせているとも全く思えない。

 

仮に結婚したとしても、私の結婚相手は、「気は優しいけど稼ぎなし」みたいなタイプな想像しかできない。

「稼ぎなし」はさすがに結婚する勇気はないけど「稼ぎ少なし」くらいか。

 

そんな漠然としたお金の不安があったことも、「一度日本で家計を立て直そう」という

日本帰国への大きなモチベーションであったことは間違いない。

 

ちなみにほかのモチベーションとしては、

「このままでは完全にタイ化してしまって日本社会に戻れなくなってしまうかもしれない。

いったんここらで日本社会にカムバックして日本でも通用する自分を保ったほうがいいのでないか」

 

とか、「テクノロジー的な進歩具合も、先進国の最先端をもう一度吸収したい。

アウトプットばかりじゃなくてインプットをしたい」というのもあった。

 

 

さて、資産形成をひとつ視野にいれて帰国しただけあって、私は帰国後精力的に投資を始めた。

タイの拝金主義や、現地採用としての駐在員との強烈な金銭格差などによって、私のなかで

「お金の大切さ」が日本ですくすく純真に育ってきた時よりずっとずっとクローズアップされたというのもあるだろう。

といえばまだ奇麗だが、「一歩踏み外したら奈落の底」的な、やすやすと一文無しまで転落してしまう例をよく見聞きする東南アジアで、「私だって一歩間違えば」という恐怖を身をもって感じたことも大きいだろう。

日本で正社員として働いてるって、なんて清潔で安全な世界だったことか、とタイから帰る頃には野良犬が飼い犬を見るような視線でいた。

もちろん飼い犬だったころは、ワイルドな野良犬を眩しい視線で見ていたに違いないのだが。

 

さてiDecoにNISAに、株式投資、、、。

今年の目標は「投資を始めること」だったのだが、目標通りガンガンに開始しました。

 

今まですべて預金として持っていた資産をかなり、投資信託やら株式やらに移したわけですね。

 

よって、今までは預金口座の残高だけを見てれば、自分の収支がなんとなくわかっていたのが、

精力的に投資にまわすようになって、減ってるのか増えてるのかわからなくなった。

 

というわけで、マネーフォワード！！

Money Forwardで、がっつり分析してみた。

（マネーフォワードとは便利な家計管理、資産管理アプリです。ちょっとセキュリティ面は心配だけど、便利。）

 

1年以内の収支を見るだけなら無料だが、1年以上前の収支までさかのぼって

管理するとなると月額500円のプレミアムバージョンを使わないとならない。

 

しかもプレミアムバージョンだと未来シミュレーター「よそＱ」というやつで、

死ぬまでの資産の見通しをつけてくれる。

 

「もう「将来に漠然とした不安」を持つ必要はありません。」がキャッチフレーズよ！

 

さて私の場合は簡易診断は100点満点！

 

90歳まで余裕をもって生き抜けるという診断よ！

もし今のままのペースで60歳まで稼ぎ続ければ、そして65歳から厚生年金を月額21万円もらえればの話だけど。。

 

そこで色々と条件をいじってシュミレーションしてみたところ・・・。

 

なんと！！

いくら稼ぎが微妙な夫でも、結婚したほうがやっぱり全然未来の見通しは安全なのね。

 

さすがに今から子供はむりかなと思ったけど、なんと！！！

夫がいれば一人とはいわず二人生んでも大丈夫！

 

夫パワーすごい！

 

と思ったら、、なんと！

シングルマザーでも子ども2人まではスコア100点で70歳まで逃げ切れるというじゃないか。

ただし90歳までとなると、ガクッとスコアは50点まで落ちる。

子どもはなんとか育てあげられても、そして老後も生きられることは生きられるだろうが、

何があっても安泰というわけではない、なんとかなるレベルって感じなのかな。

 

しかしまあ、このシミュレーションも厚生年金月額21万円もらえるというシミュレーションなので、

それを国民年金6.5万円にしたとたんに一気に話は変わってくる。

 

 

今のまま独身生活を貫いても、老後までを考えるとスコアは85点。

 

しかしここに夫を加えると・・・老後スコアも100点に！

さらに子どもをひとり生んだって、大丈夫。

 

すごいなー、夫パワー。

 

よく考えたら、このマネーフォワードを初めて使ってみたのは半年以上前で、その時も

いろんな銀行にとっちらかってた預金を全部合計してみたら、チリも積もれば・・で

自分が思っているよりも預金があってうれしい驚きだったんだよね。

 

それで預金があるって、本当にただの数字の問題なのに心の余裕が全然違うんだと感じた。

 

しかもすごく漠然とした抽象的な数字なのに・・

 

というわけで、本当に「漠然とした根拠のない不安」だったんだなと思った。

 

いやもちろんこのシミュレーションは「今のまま働き続けたら」である。

結局私は、「働き続けられる自信がない」というところが大きいんだろうなあ。

 

とはいえ夫パワー。

稼ぎの少ない夫を持つ位なら・・と思ってたけど、いやいやどうして。

最低限自分の面倒は自分で見られる程度の稼ぎがある夫なら、結婚したほうが家計的には全然いいんだということが判明。

 

やっぱり生活費が一人より二人のほうがだいぶ節約できるんだろうなあ。

しかもこども一人、公立校とかだったら、大学まで行かせたとしても、そこまで家計を圧迫しないんだな

というのも発見。

 

逆にいうと、独身を貫くのはけっこう損なことなんだなと改めて思った。

やっぱり結婚した方がいいかな？

 

と、マネー的な話が、一番私に結婚へのモチベーションを高めてくれるってどういうことなんだろ。

 

前も、友人女性が、「家計はぜんぶ旦那の給料でやりくりしてる。自分の給料は自分の貯金」。

と聞いて、「えええーー！！それ超いいな」と思った時に、やっぱり結婚しようかなと思ったことを思い出した。

 

ちなみになんて妻ずるい！と私は感じたけど、妻いわく、家事・育児は基本的にぜんぶ妻がやってるからずるくないと。

なるほど、、そう言われるとそうとも言えるなと思った。

 

まあとにかく、一人で生きるにしろ、シングルマザーになるにせよ、稼ぎのない夫と結婚するにせよ、

意外や意外、なんとか生きていけるもんなんだなあと思った。

 

漠然とした根拠のない不安は捨て去って、もっとやりたいように生きていこう！と思ったわ！

 

そして、やっぱり東京の暮らしのほうが貯金はやすやすと溜まるなあと感じたけど、やっぱりそのぶんタイにいた

四年間のような、経験値がぐんぐん増えるビビッドな経験はしていないわけで・・・やっぱりビビッドな経験をしながら金も増えてかないとね！という気持ちかな、今は。出稼ぎって考えると悪くないけど。

 

※ちなみに国民年金だと6.5万円、厚生年金だと21万円というのは標準値として設定されてる。

　本当に私が21万円ももらえるとは思えないなー。。